2020年10月の合併を予定している十八銀行(長崎市)と親和銀行(長崎県佐世保市)が、合併後の行名を「十八親和銀行」にする方向で最終調整していることが15日、わかった。地域で長年親しまれている名前を残す。
関係者によると、19日に正式に決定する見通し。合併後の本店は、長崎市内の十八銀本店に置く。十八銀は4月、親和銀を傘下に持つふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)の子会社になる。その1年半後に、FFGの子会社同士になった親和銀と合併する予定。
この経営統合をめぐっては、長崎県内の企業向け融資シェアが高くなることを公正取引委員会が問題視し、審査が長引いた。一部の融資をライバル銀行に移す債権譲渡によってシェアを下げられる見通しとなり、昨年8月に統合が認められた。(高橋尚之)