50人が亡くなり、約50人が負傷するというニュージーランド・クライストチャーチの銃乱射事件は、世界に衝撃を与えました。死傷者数の多さはもちろん、それがニュージーランドという平和なイメージがある国で起きたことも驚きでした。
18日には、オランダ中部ユトレヒトにある路面電車内でも発砲事件が起き、3人が死亡しました。
「銃」というと、日本では主に警察と暴力団が所持していると考えられますが、規制事情は国ごとに異なります。世界には何丁の銃があり、どれほどの人が死亡しているのか。各国の規制状況はどうなっているのでしょうか。
銃所持、世界の7人に1人
スイスの調査機関「スモール・アームズ・サーベイ」によると、世界全体で、少なくとも10億丁の銃器が存在するそうです。あくまでも単純計算ですが、世界人口と比べると、およそ7人に1人が銃を持っていることになります。
2017年のデータでは、8億5700万丁(85%)は一般市民の手元にあると推定されています。06年は6億5千万丁だったので、総数は3割以上増えました。軍関係は1億3300万丁(13%)、警察関係が2300万丁(2%)なので、いかに一般市民の割合が多いかがわかります。
一般市民100人中、銃が何丁所持されているか、というデータも同機関は出しています。
最多は米国で、なんと121丁。世界人口の約4%しか占めていない米国ですが、世界の市民が持っている全銃器の約4割(3億9300万丁)を持っています。
2番目に割合が高いのは、中東…