世界保健機関(WHO、本部スイス・ジュネーブ)は14日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で広がったエボラ出血熱で、昨年8月から計1411人が死亡し、症例数も2100を超えたと発表した。同日開かれた専門家による緊急委員会は、感染が続く状況に国際社会の支援増を訴えた。
エボラ出血熱は同国東部の北キブ州を中心に広がっている。WHOは現地へ専門家を派遣するなど対策を講じてきたが、治安の悪化で活動停止を余儀なくされることもあり、封じ込めには至っていない。
今月、同国を訪れた隣国ウガンダの男児(5)の感染が確認されたため、14日に緊急事態宣言を判断する3回目の緊急委員会が開かれた。予測できない急拡大ではないとして、委員会は緊急事態宣言を見送ったものの、隣国への感染拡大に対する警戒を強めるよう求めた。
コンゴ民主共和国から電話で記…