国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)は18日、中国当局の捜査が明らかになった孟宏偉・前総裁の後任を選ぶ総会を、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開いた。突然の辞任劇に、加盟国にはあきれる声もある。21日までの会期中に受け付けた候補者から、加盟する192の国・地域の投票で選ぶ。
失踪直前、妻に送った刀の絵文字 ICPO総裁が辞職へ
年次総会の開会式を前に行われた記者会見で、ストック事務総長は「(孟氏は)すでに我々の総裁ではない。ICPOを正常に機能させるための措置を取らなくてはならない」と語った。今回の総会で選ばれる後任の任期は、孟氏の残り任期の2年にとどまる。
孟氏は9月末に中国に発ち、妻宛てに携帯電話にナイフの絵文字メッセージを送ったのを最後に消息を絶った。その後、中国公安省の発表により、中国で収賄容疑などの捜査を受けていることが明らかになった。
ストック氏は「中国側とは連絡を取り合っている」と述べたが、詳細については言及しなかった。総会に出た東欧の代表団の一人は「(中国は)国際的に認められた総裁を辞めさせるなんて」とあきれた様子だ。
ICPOの主な活動は、国際犯…