昨年、「森友問題」の公文書改ざんやセクハラ問題など不祥事に揺れた財務省は1日、一般企業の入社式に当たる訓示式を開いた。矢野康治官房長は「財務省は1年前の不祥事から再生途上。強い正義感と強い使命感を持って、立派な公僕になって」と語りかけた。
新たに採用された職員ら51人が参加した。不祥事のさなかに就職活動をした新人らを前に矢野官房長は「みなさんは悩ましい思いをする場面もあったかと思う」としたうえで、「財務省を選んでいただいてありがたく、頼もしく、また賢明な判断をしていただいた」と続けた。「一緒に、使命感と正義感の塊となってがんばりたいと思う」とも話した。
今年度、幹部候補生となるキャリアは新卒で22人が採用された。出身別では、大学卒が16人で大学院卒が6人。大学卒16人の出身大学は、東京大が13人と最多で、京都大、慶応大、早稲田大がそれぞれ1人だった。大学院卒は東大院が4人、一橋大・慶大の大学院がそれぞれ1人だった。大学の出身者の割合は例年並みという。(岩沢志気)