第46回将棋大賞(日本将棋連盟主催)の選考会が1日、東京都渋谷区の将棋会館で開かれ、豊島将之二冠(28)が最優秀棋士賞を初受賞した。また、新しい戦法や妙手が対象となる升田幸三賞に、藤井聡太七段(16)が選ばれた。各賞は2018年度の成績が対象。
藤井聡太 名人への道
豊島二冠は、二つのタイトル獲得や名人戦の挑戦権獲得が評価された。藤井七段は、昨年6月に竜王戦の予選で指した「△7七同飛成」が「将棋ファンはもちろん、棋士にも衝撃を与えた一手」と評価された。
他の主な受賞者は以下の通り(肩書は現在)。
優秀棋士賞=渡辺明二冠▽敢闘賞=広瀬章人竜王▽新人賞=大橋貴洸四段▽最優秀女流棋士賞=里見香奈女流四冠▽優秀女流棋士賞=渡部愛女流王位▽升田幸三賞特別賞=丸山忠久九段▽名局賞=第76期名人戦七番勝負第1局(佐藤天彦名人―羽生善治九段)▽女流名局賞=第29期女流王位戦五番勝負の全4局(里見―渡部)▽名局賞特別賞=第45期女流名人戦・女流名人リーグ(上田初美女流四段―渡部)▽東京将棋記者会賞=伊藤果八段