佐藤名人と豊島二冠が対局室「検分」 名人戦第1局前に——贯通日本资讯频道
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佐藤名人と豊島二冠が対局室「検分」 名人戦第1局前に

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佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑む第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、第1局が4月10日から、東京都文京区のホテル椿山荘東京で始まります。注目の第1局の様子を詳しくお伝えします。


対局者が意気込み


花束が贈呈された後、両対局者が決意表明に立った。


豊島二冠は「名人戦は歴史と伝統のある棋戦で、棋士になってすぐに挑戦することができない。順位戦で一つずつクラスを上げていって立てる舞台なので、こうして舞台に立てることを本当にうれしく思います。また、佐藤名人は奨励会のころから戦ってきた相手。そういう相手と名人戦で戦えることをうれしく思っています。椿山荘はかなり前に勉強で来たことがあったけれど、対局室に入ることはできませんでした。今回こうしてすばらしい場所で対局できるということなので、楽しみながら、また、みなさまに楽しんでいただけるような熱戦にできるよう、頑張っていきたい」と話した。


佐藤名人は「この時期になると名人戦が始まるなという気持ちになってくる。技術面、精神面を含めて準備をしてくるが、前日にならないと思い出せないこともたくさんある。豊島さんは平成生まれで、僕も昭和63年で平成とともに生きてきた。平成最後の名人戦を迎えることができて、平成とともに歩んだ棋士としてフレッシュな、新しい時代を感じていただけるような将棋を指せていければと思います」と話した。


対局の展開、棋士が予想


前夜祭も半ばを過ぎ、両対局者が明日に備えて退場した後は、第1局に携わる棋士が「今期名人戦のみどころ」について壇上で語った。


立会人の島朗九段は、佐藤名人の名人戦での実績を「羽生さんに(名人戦七番勝負で)二回勝ったのは(すごいことで)、他の棋士に勇気を与えた」と、たたえた。今期名人戦は「次世代のナンバーワンを決める戦い」と位置付けた。


戦型予想を尋ねられたのに対し、副立会人の松尾歩八段は「角換わり、一点読みです。でも、意外と外れるかもしれません」。もう一人の副立会人の戸辺誠七段は「角換わり」としながらも、「後手番の時にどう変化するかが一つの見どころ」と指摘。「特に佐藤名人は後手番の時に工夫をこらしたりしています」。


現地で大盤解説を担当する金井恒太六段は「明日は、豊島さんが先手番で、横歩取りになると思います」と大胆予想。「みなさん、1年前を思い出してください。名人は、『ここぞ!』というところで、(横歩取りという)切り札を持って来ます」。確かに、前期名人戦第1局は、羽生挑戦者が先手番となり、後手番の佐藤名人が誘導するような進行で、横歩取りの将棋に進んだ。ただし、97手で先手の羽生挑戦者が勝っている。


棋士たちは「最近の名人戦は1日目から激しい展開になることも多いです。ぜひ、ご注目ください」と話していた。


前夜祭に500人


第77期将棋名人戦第1局の前夜祭が4月9日午後6時、対局場のホテル椿山荘東京であり、将棋ファンら約500人が参加して盛大に催された。


佐藤天彦名人(31)と挑戦者の豊島将之二冠(28)を前に、日本将棋連盟の佐藤康光会長があいさつし、「二人とも研究熱心。豊島二冠は作戦巧者というより、序盤強者。序盤からリードして勝ちに結びつけるイメージ。佐藤名人は落ち着いて、手厚い将棋を好まれる。常に動じない、ぶれない、芯の強さは盤上でも際立つ」と紹介した。


また、2人の共通項を「女性ファンの人気が高い」「佐藤名人は、師匠の師匠が大山先生(=康晴・十五世名人)。豊島さんの師匠の桐山先生(=清澄九段)も名人に登場されたことがある。名人戦に縁の深い一門同士の対決」と指摘。「見どころの多い今期名人戦を、さまざまな角度から楽しんでいただけましたら」と結んだ。


横浜F・マリノスの波戸康広アンバサダーが乾杯の発声をし、「名人戦は本当に重きのあるタイトル。このプレッシャーは、このお二人にしか味わえないこと。エキサインティングな対局を期待しています」と両対局者にエールを送った。


両対局者が検分




第1局の対局室を検分する佐藤天彦名人(左)と挑戦者の豊島将之二冠=2019年4月9日午後4時57分、東京都文京区のホテル椿山荘東京、迫和義撮影



第1局前日の9日夕、対局者の佐藤天彦名人、豊島将之二冠、立会人の島朗九段らがそろって対局室の検分に臨み、使用する将棋盤や駒、部屋の明るさなどを確認した。


盤と駒は日本将棋連盟所蔵のもので、名人戦でしか使われない逸品。佐藤名人が駒箱から駒を取り出し、両者が3枚ずつ盤上に並べ、感触を確認した。検分は5分ほどで終わり、その後、両対局者に一人ずつインタビューが行われた。


佐藤名人は「春を迎えて今年も名人戦が始まるんだなという感慨がある。長丁場なので、目の前の対局に集中したい。豊島二冠は関西奨励会で一緒で、長い間見てきた。敬意を抱きながら学んでいって、自分自身も高めてもらいながら力を出していい勝負を戦いたい」、豊島二冠は「名人戦で指せるということが非常にうれしいし、幸せなことだなと思っています。いよいよ始まるんだなという感じです。佐藤名人は奨励会時代から戦ってきたので、名人戦で指せるのはうれしい」と話した。


玉が二つの駒




名人戦第一局で使用される駒。「玉将」が2枚ある=9日午後、ホテル椿山荘東京、迫和義撮影



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