平成と同じ表記で注目を集めた岐阜県関市平成(へなり)地区で12日、29年前に埋めたタイムカプセルが掘り起こされた。埋めてから50年後に開ける計画だったが、平成から新たな時代「令和」に変わるのを機に、前倒しして開けることにした。
カプセルは、元号が「平成」となったことを記念して架けられた「元号橋」のたもとに、1990(平成2)年に埋められた。
市によると、中には地元の人たちが書いた「平成への手紙」や色紙、当時の新聞、特産のシイタケスナック、日本酒などのほか、当時、官房長官として「平成」を発表した「平成おじさん」こと故・小渕恵三元首相を住民らが表敬訪問した時の文書なども収めたとする記録があるという。
カプセルは直径1・2メートルのオレンジ色の球体で、コンクリートで覆われた深さ約1・7メートルの穴に埋められていた。この日、重機で引き上げられたカプセルは市の施設に保管後、近く開封する予定だという。
平成地区に住むシイタケ農家田…