縁起物の花笠を奪い合う「花奪(はなば)い祭り」が6日、岐阜県郡上市白鳥町の長滝白山神社であった。参加者がやぐらを組み、高さ約6メートルにつるされた桜やツバキなどの花笠に飛びついて、奪い合った。会場には約2500人が訪れ、花笠めがけて腕を伸ばした。
国の重要無形民俗文化財である神事芸能「長滝(ながたき)の延年(えんねん)」の中で行われる。拝殿につるされた五つの花笠には家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)などの御利益があるとされる。「うおー」と雄たけびをあげた男らが飛びつき、花笠が落ちると、参拝客から大きな歓声が上がった。(山下周平)