岐阜県は昨秋、地元の史跡を生かした「関ケ原サイクリングコース」を新しく作成、公開した。初級者でも走れる全長10キロほどの短いコースから関ケ原~岐阜城の見どころを巡る約100キロの上級者コースまで5コースが設定され、誰でも楽しめる構成になっている。
北は飛驒の山々、南北を貫く長良川、南部に広がる濃尾平野、西を向けば伊吹山。岐阜県は豊かな山や川、自然に恵まれている。県内では、そんな地形を生かした、サイクリングコースやイベントが豊富だ。
毎年開催の「乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム」や「伊吹山ドライブウェイヒルクライム」などの大会は、自転車で峠に挑む「クライマー」たちに人気。全国から老若男女の自転車愛好家が集う。国際サイクルロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の美濃ステージでは、世界各国の有力選手が、うだつの上がる町並みを駆け抜ける。
新たに設定された「関ケ原サイクリングコース」の5コースは、いずれも「関ケ原の戦い」に関係している。コースは、歴史上の人物ゆかりの地や、決戦の地をめぐる「物語」になっていて、自転車ファンだけでなく、歴史ファンも楽しめる内容だ。
「出陣!東西進軍コース」は、…