国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでアジア最上位にあるイラン男子代表のケイロス前監督が、給与の未払いを理由に同国のサッカー連盟をFIFAに提訴した。14日付のイラン学生通信とのインタビューで明らかにした。米国の制裁で海外への送金が出来なくなった影響とみられる。
ケイロス氏は1月に辞任し、現在はコロンビア代表監督。同通信によると、イランサッカー連盟から90万ドル(約1億円)の給与未払いがあるという。イラン側はFIFAから罰金を科される可能性があり、最悪の場合、ワールドカップへの参加資格取り消しもあり得るとの見方が出ている。
米国による対イラン制裁は金融機関を含む第三国の企業も対象で、違反すれば多額の罰金が科されるため、各国の金融機関はイランからの送金引き受けに消極的になっている。昨年11月には、一部のイラン銀が国際銀行間通信協会(SWIFT)から遮断された。
制裁の影響で経済が低迷し、現…