三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は、傘下のクレジットカード会社の三菱UFJニコスが進めてきた決済システム開発を中止する方針を固めた。キャッシュレス支払いが広がるなか、関連技術の開発が急激に進み、計画中のシステムでは優位性が薄いと判断した。コストなどを大幅に抑えられる別のシステム導入を考える。
三菱UFJニコスは開発中止に伴い、これまでの投資資金を減損処理する方針。「過払い金返還」に備えた引当金の積み増しなどとあわせ、2019年3月期決算で計1千億円規模の損失を計上する見通しだ。ただ、親会社の三菱UFJFGは、9500億円と見込む19年3月期の純利益の予想は据え置く。
三菱UFJニコスは、カード会…