第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第2局が22、23の両日に山口県萩市で行われるのに合わせ、同県岩国市の詰将棋作家、松重郁雄さん(72)が「77期」にちなんだ詰将棋を作った。初形が「77」になっており、華麗な捨て駒や合駒(あいごま)が次々と現れる35手詰めだ。
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山口県での名人戦開催は12年ぶり。県内での開催を喜んだ松重さんは2月に創作を思い立った。10日ほどで完成し、作品を朝日新聞に送った。
初形や詰め上がりが文字や記号になる詰将棋は「曲詰(きょくづめ)」と呼ばれ、作るのが難しい。松重さんは「解かなくても、見ただけでわかる面白さがあると思う。この作品を見て、詰将棋のファンが増えてくれれば」と話した。
詰め手順は以下の通り。
▲6四馬△同玉▲3一角△5四玉▲5六竜△5五桂▲4六桂△4三玉▲4四銀△5二玉▲5三銀成△6一玉▲6二銀△同竜▲同成銀△同玉▲6五竜△6三歩合▲5三角成△同玉▲4三飛△同玉▲5四竜△4二玉▲3四桂△4一玉▲3二歩成△同玉▲2二歩成△4一玉▲3一と△同玉▲5一竜△3二玉▲4二竜まで