南都銀行(本店・奈良市)は6月から、元金融庁室長の石田諭(さとし)氏(44)を副頭取に起用する。年功序列型の人事が根強く残る地方銀行が、外部から若手を幹部に招くのは異例。石田氏と橋本隆史頭取(64)に、厳しい環境が続く地銀の経営をどう立て直すのかを聞いた。
石田氏は旧第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)出身で、2003年に半官半民の企業再生ファンド「産業再生機構」に参加。ダイエーの再建に携わった経験などから、「企業の何が本当に悪いのか、課題や真因を探すのが(自分の)得意分野」と話す。
13~17年には金融庁に出向…