(17日、湘南3―2浦和)
浦和―湘南戦で、ゴールに入った湘南の得点が認められない誤審があった。失点を免れた浦和側にできることはなかっただろうか。
0―2とリードされた湘南は前半31分、杉岡がシュート。ボールは右ポストに当たってゴールラインを越えた。ボールはさらにネットの外側に置いてあった飲み水用のボトルに当たって跳ね返り、ゴールの外に出た。それが誤審を招いたようだ。
このあと、浦和のGK西川はゴールと認識して、拾ったボールを無造作に投げ返した。浦和の選手がプレーを続けたことに、「なにが起きているのかわからなかった」と話している。
湘南の激しい抗議で約7分間中断。この間に浦和から湘南に移籍した梅崎が西川にゴールを認めるように促したが、そのままプレーは再開された。
まず責められるべきは審判だし、選手に判定は変えられない。ただ、誤審と認識していたのなら、直後にプレーをやめて湘南にゴールを決めさせるやり方もあった。
終了寸前に逆転ゴールを決めた山根は「人のせいにする気持ちにならなかった。自分に矢印を向けた」という。審判も浦和も試合も、逆転劇に救われた。(編集委員・潮智史)