国際サッカー連盟(FIFA)は22日、2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会を、当初の予定通り32チームで実施すると発表した。周辺国との共催にすることで出場枠を48チームに拡大する案を検討してきたが、「現時点で、提案の実現はできないと結論づけた」と声明を出した。
FIFAは3月の理事会で、近隣国との共催を条件に、48チームへの拡大は実行可能と認めた。そこで共催の候補国を検討。クウェートやオマーンのほか、カタールと2017年から断交が続くサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンも挙がっていた。しかし、運営面でも時間をかけて協議する必要性があったとし、決議が行われる予定だった6月の総会を前にして断念した。
米国、カナダ、メキシコが共催する26年大会は、すでに48チームで実施することが決まっている。(遠田寛生)