「俺なんて比較にならないくらい、やる気満々なタイプ。ハッパをかけなくても頑張れる」。スペイン1部バルセロナへ移籍する日本代表MF安部裕葵(20)に対し、鹿島の主将で元日本代表DF内田篤人(31)が太鼓判を押した。
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内田は2010年にドイツ1部のシャルケに加入し、長年にわたって欧州チャンピオンズリーグや欧州リーグに出場した海外組の第一人者の1人だ。その経験から「最初は俺もうまくいっていなかったし、半年1年で帰るのではなく、帰らないつもりで頑張れる根性」と話す。
まして、安部が加入するバルセロナは名門中の名門だ。「(ドイツの人気チームだったシャルケでも)見る目はやっぱり厳しかった。なんでとったんだという声もあった」と言う。世界から集まる有望株のライバルだけでなく、プレッシャーとの戦いにもなる。
内田は、最初の山場はプレシーズンの後半だと指摘する。南米選手権などに出場した主力選手がいないうちにまずは実力を示し、主力が戻ってきたところでそうした選手と勝負することだという。
年代別の日本代表に入って、ほかの代表チームと試合を重ねることで、海外移籍を志すのは自然の流れだ。内田は「自分は海外に行って本当にいい経験をして、いい仲間にも恵まれた。本場でど真ん中に入って、充実したサッカー生活を送って欲しい」とエールを送った。(河野正樹)