サッカーの欧州リーグ(EL)は9日、ロンドンなどでホーム・アンド・アウェー方式の準決勝第2戦があり、長谷部誠のアイントラハト・フランクフルト(独)は、アウェーでチェルシー(イングランド)と1―1で引き分けて2戦合計2―2で並び、PK戦(3―4)の末に敗れた。長谷部は守備的MFでフル出場したが、大会の前身・欧州連盟杯で2002年にフェイエノールト(オランダ)の小野伸二(現J1札幌)が優勝して以来となる日本選手の栄冠を逃した。
相手選手、サポーター、スタッフが狂喜乱舞となるなか、ぼうぜんと立ち尽くした。120分を走りきって迎えたPK戦。チェルシーの5番手が成功させ敗退が決まると、長谷部は力が抜けたのか、同僚に労をねぎらわれるまで動けなかった。次の6番手で蹴る予定だったが出番は訪れなかった。
「蹴りたかった。こういう舞台で蹴れることはなかなかない。いい戦いをしたと思うけど、改めてサッカーは残酷だという思いもある」
1―1で迎えた第2戦。ピッチ…