サッカーJ1で3連覇をめざす川崎とイングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーが対戦する「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019」(19日午後7時、日産スタジアム)の公式会見が17日、横浜市内で開かれた。会見には川崎の主将のFW小林悠やチェルシーのランパード監督らが出席。川崎はチェルシーに記念品として「代名詞」の風呂おけを贈呈した。
選手時代はイングランド代表でも活躍したランパード監督は今季から就任。8月開幕のプレミアリーグに向け、「重要な試合になる。監督に就任にしたばかり。いろんなフォーメーションを試していく必要がある」と川崎戦のスタメンは明かさなかった。ランパード監督について、MFコバチッチは「タフで厳しいが、楽しい」と話した。
迎え撃つ川崎の鬼木達(とおる)監督は「自分たちが主導権を握れるようにしたい」と語った。小林は「やるからには勝ちを狙ってチーム一丸となって戦いたい」と意気込みを口にした。
17年にリーグ優勝した際、優勝シャーレではなく、風呂おけを掲げたことで知られる川崎。サッカーファンの間では「川崎と言えば風呂おけ」という印象が根付いている。この日の会見では、川崎からチェルシーに記念品として、今大会のロゴを刻印して新調した風呂おけが贈られた。
チェルシーはプレミアリーグ通算5度の優勝を誇り、欧州クラブの頂点を決める欧州チャンピオンズリーグ(CL)も制覇したことのある名門。今回は昨年のワールドカップロシア大会を制したフランス代表メンバーのMFカンテや元ブラジル代表のDFダビドルイスらが参加する予定だ。
ワールドチャレンジは、Jリーグのクラブが国際試合を経験できる機会を増やすことなどが目的。17年から「インターナショナルシリーズ」として、浦和―ドルトムント(ドイツ)などこれまで2試合が行われている。(堤之剛)