サッカーの元ブラジル代表MFでレアル・マドリード(スペイン)にも所属経験があるジュリオ・バチスタ氏が16日、東京都内で開かれたイベントで、同クラブの「後輩」になった久保建英に言及。「才能豊かなホープ。世界最大級と言っても過言ではないクラブで、持ち前の才能を発揮できることを願う」とエールを送った。
バチスタ氏は5月に現役引退を表明し、現在はレアル・マドリードやバルセロナが名を連ねる「リーガ・エスパニョーラ」(スペインリーグ)のアンバサダーを務めている。リーガが旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)とスポンサー契約を結ぶにあたり、来日していた。
アーセナル(イングランド)やローマ(イタリア)でもプレー経験があるバチスタ氏は「各国の文化がそれぞれのリーグに大きく影響する」と指摘。「たとえばイタリアはより守備的だし、イングランドは個々の能力や体の強さが前に出る。その中でもスペインはテクニックや創造性を重視するリーグ。賢い選手は楽しみを見いだしやすいと思う」と紹介した。
また、レアル・マドリードについては「世界の名だたる選手がいて、高い要求には大きなカルチャーショックを受けると思う。たった1日でも100%の状態を出せなければ(選手として)終わる、とても厳しい世界」と振り返った。そのうえで「久保選手は母国を背負って来ている。日本の次の世代にもつながるような選手になっていってほしい」と期待を込めた。(松本麻美)