コパの薫り 南米選手権から
ピッチに映るサッカー王国の選手育成 南米選手権
2日にあった南米選手権準決勝第1戦は見応えある試合だった。地元ブラジルが2―0でアルゼンチンを下したが、ともに球際での争奪戦と技術力、そして意地と誇りのぶつかり合い。南米の顔といえる2強による一戦は、競い合うライバルが存在するありがたみも感じさせた。
1次リーグを2勝1分けの1位で勝ち上がったブラジルに対し、アルゼンチンは1勝1敗1分けと、1次リーグ最終戦でようやくカタールを下して苦しみながら2位で準々決勝に進んだ。昨夏のワールドカップ(W杯)ロシア大会から若返りを進め、調子の波の大きい試合を続けていた。
試合前にブラジルのベテランDFチアゴシウバが語っていたのは、宿敵に対する警戒だった。
「調子がよくないときであっても、アルゼンチンはアルゼンチンなんだ」
それまでのチーム状態と、ブラ…