組み体操のピラミッドやタワーについて、大阪府教育庁が11日、府立学校に原則禁止を通知し、各市町村の教育委員会にも自粛を求めた。きっかけは5月下旬、東大阪市の小学校運動会での実施をめぐり、ツイッターから発信されたSOS。これが一気に広がり、議論が再燃している。
「現場の先生は伝統でやってきたものを続けたい思いがある。学校に任せるのではなく、教委が判断すべきだ。重大な事故が発生してからでは遅い」。吉村洋文・大阪府知事は11日、府教育庁の通知について、そう述べた。
通知は、高い所から落ちれば重大な事故が起きる可能性があるとし、「両足が地面についていない児童生徒の上に乗る技」を府立高校などで原則禁止にした。四つんばいに重なるピラミッドや、肩の上に立つタワーで、3段以上のものがそれにあたる。
府内の公立学校では昨年度、組み体操で383件の負傷事故が発生。うち骨折が103件だった。府教育庁は政令指定市を除く府内の41市町村の教委にも、危険な技の再検討や、事故防止を呼びかける通知を強制力のない「依頼」として送った。
「教育的な意義」ある?
ツイッターが発信されたのは5…