流行語でたどる
平成も残すところ、1週間を切りました。振り返れば浮かぶ、あんな話題、こんな出来事。毎年発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)をたどり、思い出の引き出しをあけてみませんか。今回は教育編。教育評論家の尾木直樹さんと、振り返りました。
1999年に流行語になったのは「学校(級)崩壊」。生徒が担任教師に反抗し、暴れるなどして授業が成り立たないことが問題になった。
98年に学習指導要領が改訂され、2002年に授業内容の3割削減が導入された。03年から2回にわたり、経済協力開発機構(OECD)が実施する学習到達度調査(PISA)で、読解力などの分野で順位を落とすと、「学力低下」(06年)と言われ、批判が高まった。08年には「ゆとり世代」「脱ゆとり教育」がともに流行語にエントリーされたが、指導要領改訂で授業は増えた。
教育評論家の尾木直樹さんは、…