午後3時、私だけの卒業式 帰ったはずの友が手を振った——贯通日本资讯频道
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午後3時、私だけの卒業式 帰ったはずの友が手を振った

3月15日、中学3年の香芽(こうめ)さん(15)が母親と並んで登校すると、正門前で担任の先生が待っていた。


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すでに午後3時を回っている。午前中に卒業式を終えた校内は、すっかり静まりかえっている。


「おめでとう」


先生たちの言葉と拍手のなか、校長室でひとり、卒業証書を受け取った。もう学校に来なくていいんだ。そう思うと、ほっとした。


中1の冬ごろから、学校に足が向かなくなった。友人関係に悩んだ。2年はほぼ休み。3年は週1回ほど通った。


昨年末、担任に「卒業式に出てな」と言われた。「出ます」と答えた。中1から仲良くしてきた5人の友だちに会いたかった。でも、全校生徒や保護者、大勢の人が集まる体育館にいる時間を想像すると手が震え、涙が出た。


「最後にプレッシャーかけてごめんな」。卒業証書を受け取った後に移動した3年3組の教室で、担任からアルバムを手渡された。


黙って首を横に振った。先生、約束守れなくてごめん。教室を後にすると、誰もいないはずのプールの近くに人影が見えた。廊下から窓の外をのぞいた。


「あ、こうめちゃーん」「気づ…


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