大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で安倍晋三首相から各国首脳に贈られたのは、大阪万博誘致でも贈呈品とされたガラス工芸品「天満切子(てんまきりこ)」だった。かつてガラスの街として栄えた大阪市北区の大阪天満宮周辺に残る唯一の「切子工房RAU(ラウ)」が手がけた。
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天満切子は、色がついたガラスの側面をU字形(かまぼこ形)にカットする。V字形にカットする幾何学模様の「江戸切子」や「薩摩切子」より丸みのある柔らかな模様を彫れるのが特徴とされる。
飲み物をグラスに注ぐと、側面に底の模様が反射し、上からのぞくと、万華鏡のように見える。飾っても使っても美しい。それが天満切子のコンセプトだ。
今回の贈呈品は「王冠」と名付…