(16日、高校野球岡山大会 岡山東商6-1高梁日新)
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「どんな球でも必ず俺が受け止めるから」。5点を奪われた初回、高梁日新の捕手・林浩平君(3年)は何度もマウンドへ駆け寄り、坂元洸太投手(同)に笑顔で話しかけた。緊張で腕が振れていないのがわかった。
昨夏は8強入り。だが、今年は部員の半数以上が1年生の若いチームで、「みんなが元気にのびのびとしたプレーができるように」笑顔を貫くことが、主将としての目標だった。開会式では選手宣誓の大役も務めた。
中学2年のとき、心筋梗塞(こうそく)で父雅彦さん(当時50)が急逝。元高校球児の父の教えは「グラウンドでは下を向かず元気でいろ」だった。コールド負けに終わったが、父が教えてくれた通りのプレーはできた。(小沢邦男)