3月13日、浙江徳易精密機械有限公司の作業員が機器設備の調整を急ピッチで進め、5G基地局建設に使用される部品の製造を急いでいる様子。(撮影・張斌。写真提供は人民図片)
国際的に通用する医療画像の国際規格DICOM(ダイコム)および日常の臨床実践に基づくと、標準的なCT画像は5千-6千枚の連続した画像で構成され、スキャンパラメータのいろいろな設定も保存され、医師にとって重要な判断材料となる。こうした画像ファイルの容量は小さくても数10メガあり、大きければ数100メガに達し、これまでの技術では大規模な遠隔伝送は難しかった。5G技術を利用すれば各種医療画像の「オリジナル画像」を北京、上海、広州などの都市へ迅速に伝送することができ、遠隔オンライン診療の医師は患者のクリアなCT画像を見て、速やかにフィードバックすることが可能になる。これは5G技術と医療の遠隔診療のニーズが結びついて完成された最新の応用ケースでもある。複数の専門家が、「感染対策の中で5G技術の極めて大きな優位性が明確になった。感染症が終息した後は、こうした技術イノベーションがレベル別診療の推進や資源のアンバランス緩和といった問題をめぐり、非常に良好なモデル効果を発揮するものと予想される」との見方を示す。
同部の陳肇雄副部長は、「5Gは経済社会のデジタル化、ネットワーク化、スマート化へのモデル転換を支える重要な新型インフラとして、感染症対策や業務再開を支えるという点で突出した役割を果たすだけでなく、投資の安定、消費の促進、高度化のバックアップ、経済発展の新原動力の育成など各方面での非常に大きなポテンシャルを備える。将来には、5Gが産業のインターネット、オンライン教育、医療などの分野で『接着剤』のように各方面を結びつける役割を果たすと同時に、消費高度化を促進する力にもなる」と指摘した。
同部の苗■(土へんに于)部長はこのほど、「今後、工業・情報化部は市場の法則を尊重し、5G応用の漸進的な発展を推進する。同時に対外開放協力を堅持し、グローバル産業界と共同で5G産業の発展を推進する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月27日
3月7日、内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市の昭君博物院の解説員が、5Gを利用した文化観光のライブ配信を行う様子。(撮影・丁根厚。写真提供は人民図片)