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50Gbps!中国の通信容量が最大の衛星が打ち上げに成功


中国は9日午後8時11分に西昌衛星発射センターで「長征3号乙」キャリアロケットを使い、「亜太6D」衛星を予定の軌道に送り込み、打ち上げは無事成功した。科技日報が伝えた。


亜太6Dは中国航天科技集団第五研究院通信衛星事業部が全体開発を担当した地球静止軌道高スループットブロードバンド通信衛星だ。第五研究院によると、これは中国の現時点で通信容量が最大の、ビームが最も多く出力が最大の、設計が最も複雑な民間用通信衛星だ。これは中国の高スループット通信衛星の開発能力が、国際的な先進水準に達したことを意味する。


航空機、船舶、高速鉄道などの交通機関、及び砂漠や荒れ果てた山など地上の基地局の信号が届かない場所で、いかにブロードバンドネットワークの使用の需要を満たすべきだろうか。


中国初のKuバンド世界高スループットブロードバンド衛星システムの建設が、2016年7月に始まった。亜太6Dは同システムの1基目の衛星だ。同衛星は主にアジア太平洋地域のユーザーを対象に、全地域・全天候の衛星ブロードバンド通信サービスを提供できる。海事通信、航空機内通信、陸上車載通信、固定衛星ブロードバンドネットワーク接続など複数の需要を満たす。


第五研究院西安分院の亜太6D衛星副総師の周穎氏によると、同衛星の通信容量は50Gbpsにのぼり、2017年に打ち上げられた中国初の高スループット衛星「中星16号」の2.5倍だ。


高スループット衛星は宇宙に設置された宇宙信号中継基地のようなもので、無線信号転送により地上のユーザーと地上ゲートウェイのインターネットを結ぶ。亜太6Dには8つの地上ゲートウェイがあり、100Mbps近くの速度をサポートできる。第五研究院西安分院は衛星の今後の応用に向け地上・宇宙一体型設計を提供した。ユーザーの異なる需要に基づきバンド資源をフレキシブルに分配し、ゲートウェイ間の柔軟な切り替えを実現する。


従来の衛星放送の広域ビームアンテナのカバー方法と異なり、亜太6Dはマルチビームアンテナを使用。90本のユーザービームを持ち、地上の「蜂の巣型」のカバーを形成する。1本あたりの容量は1Gbps以上で、ユーザーに高品質の音声・データ通信サービスを提供できる。(編集YF)


「人民網日本語版」2020年7月10日


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