鹿児島県警は、同県霧島市の民家で大麻1165株を栽培したとして、いずれも無職でベトナム国籍のフアン・ハオ・ゴツク容疑者(56)、ヴォー・クオック・タイ容疑者(24)、ホー・スアン・トゥ容疑者(24)らと日本人を含む計7人を大麻取締法違反(共同営利目的栽培)の容疑で逮捕し、19日に発表した。認否は明らかにしていない。
押収量は乾燥大麻相当で110キロで、末端価格は計約5億5千万円という。県警は、暴力団との関係もあるとみて調べている。
県警によると、7人は10月14日に共謀の上、霧島市牧園町高千穂の民家のビニールハウス(縦26メートル、横7・8メートル)や室内で、大麻1165株を栽培した疑いがある。ベトナム人の男3人は民家に住み込んで栽培をし、ベトナム人の女1人は手伝いに来ていた。霧島市と伊佐市に住む日本人の男3人は、エアコンや肥料などの管理をしていたという。室内では512個の鉢植えで、1本1本栽培していたらしい。
ベトナム人4人はいずれも10月に現行犯逮捕された後、起訴され勾留中。県警は今月13日、共同営利目的所持容疑でも鹿児島地検に書類送検した。日本人3人=処分保留で釈放=は、今月3日に共同営利目的所持容疑で再逮捕した。