インターネットの「裏サイト」で仲間を募って携帯電話詐取を繰り返したグループのメンバーで、偽造有印公文書偽造、詐欺罪などに問われた埼玉県和光市、無職、木月晃央被告(23)に対する判決公判が29日、前橋地裁であった。久我泰博裁判長は、運転免許証を偽造し、他人になりすまして携帯電話をだまし取ったことで「運転免許証の社会的信用をなくし、携帯電話で振り込め詐欺などの新たな犯罪が行われる。刑事責任は重い」として懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡した。
判決などによると、木月被告は他のメンバーと共謀し昨年6~7月、免許証を偽造し、同年7月2日に東京都内の携帯電話販売店2店舗で2台(計約8万2000円相当)をだまし取った。
グループは昨年6~8月、県内や東京都内の携帯電話販売店から起訴事実以外に150台以上をだまし取り、1台につき5000円を上乗せして振り込め詐欺組織などに転売。1000万円以上の利益を得ていたという。【桝谷敦子】