三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、傘下の三井住友カード、オーエムシー(OMC)カード、セントラルファイナンス、クオークの信販・カード4社を来春にも持ち株会社方式で経営統合させる方針を固めた。4社の総取扱高は約10兆円とカード業界首位の三菱UFJニコスを上回り、国内最大規模。規模のメリットを生かしてコスト削減や新規の商品開発を進め、競争力強化を図る。
三井住友FGは07年、中部地方に基盤を持つ三菱UFJFG系列のセントラルファイナンスと、ダイエー系列で主婦層に強いOMCの株式を相次いで買収。既存の企業系列を超えた積極的なM&A(企業の合併・買収)戦略でカード・信販事業の強化を図ってきた。
今回の4社統合計画は、システムやコールセンターなどの事務部門の共通化で経営効率化を図る狙い。改正貸金業法施行に伴う上限金利引き下げや顧客1人あたりの貸出総量規制など厳しい経営環境も踏まえ、顧客の囲い込みも急ぐ。【坂井隆之】
毎日新聞 2008年2月28日 13時46分 (最終更新時間 2月28日 14時03分)