経済産業省が28日発表した1月の鉱工業生産指数(00年=100、季節調整済み速報値)は前月比2.0%低下の109.8となり、2カ月ぶりに低下した。予測調査では2月は低下、3月は上昇と見ており、同省は基調判断を「総じて生産は横ばい傾向で推移している」に据え置いた。
普通乗用車の北米、アフリカ向けの輸出が減少した影響などで輸送機械工業の生産が低下したほか、電子部品・デバイス工業は半導体集積回路が内需、輸出とも振るわず低下した。一方、電子応用玩具の輸出が好調だったその他工業や、カメラ用交換レンズが順調だった精密機械工業は上昇した。【瀬尾忠義】