【ワシントン斉藤信宏】米格付け会社ムーディーズは26日、米金融保証保険会社(モノライン)最大手のMBIAの格付けを、当面は最上級のまま維持すると発表した。同じ格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も前日、MBIAを最高格付けのまま据え置くと発表していた。
ムーディーズはMBIAについて、26億ドル(約2800億円)の資本増強を実現したため、現状で想定される低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連の損失を吸収できると判断した。ただ、サブプライムローン債権を組み入れた証券化商品に絡む損失は今後も拡大しかねないため、格付けの見通しは「ネガティブ」とし、将来的な格下げの可能性も示した。