宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーションに長期滞在する宇宙飛行士を新たに募集すると発表した。採用されるのは最大3人。宇宙飛行士の新規募集は、5月に米スペースシャトルに搭乗する星出彰彦さん(39)ら3人が選抜された98年以来、10年ぶり。
JAXAによると、来月から宇宙ステーションで建設が始まる日本の実験棟「きぼう」が完成すると、2015年までの運用期間中に5~6回、日本人飛行士が長期滞在する。バックアップ要員を含めて毎回2人を登録する必要があり、現在の8人体制では不足する可能性があるため新規募集に踏み切った。ただ、採用されても必ず宇宙飛行できる保証はないという。
募集は4月からで、英語や一般教養の試験、面接、適性検査などを経て来年2月に採用者が発表される。自然科学系の大卒以上の学歴と3年の実務経験が必要。前回の募集には864人が応募した。
問い合わせはJAXA広報部(03・6266・6400)。【西川拓】