浅草寺に行方不明者の相談所を開設——贯通日本资讯频道
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浅草寺に行方不明者の相談所を開設

警視庁は、1日から1か月間、家族が行方不明になった人の相談を受け付けています。今年に入って出された捜索願はおよそ3500件、一方で、この15年で2600の遺体の身元がわからないままです。

 後藤日出男さん(77)、東京・江東区の自宅に帰ると、いつも玄関で確認するものがあるといいます。

 「8年前に家を出たきり、スリッパもこのままになってるんです。外を向いたまま」(後藤日出男さん)

 常に外を向いた、赤いスリッパ。8年前の9月、突然姿を消した二女の美香さんのものです。

 「(美香が)『お父さん行ってらっしゃい』と言ったのが最後になってしまった。夢枕に立ったということはないですが、やっぱり頭から離れないですね」(後藤日出男さん)

 美香さんは失踪の翌日、歯医者の予約を入れていたといいます。なぜ、いなくなったのか分からないまま、8年が過ぎました。

 1日朝早く、後藤さんが向かった先は、東京・台東区の浅草寺。警視庁鑑識課は毎年9月、身元が分からない遺体の身元確認の手がかりにと、家族がいなくなってしまった人からの相談を集中的に受け付けていて、後藤さんも、美香さんの安否の手がかりを求め相談に訪れているのです。

 「何とも耐えられない気持ちなんだけど、(身元不明遺体の)一覧表に載っていなかったので、いちるの望みで生きていると思いたいんですよね」(後藤日出男さん)

 警視庁によりますと、去年の身元確認強化月間に受けた相談はおよそ800件、このうち、指紋や歯型などから38人の身元が確認されました。警視庁は、すばやい身元確認で犯罪の端緒をつかみたいとしています。(01日11:07)

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