【ロンドン=黄田和宏】日本証券業協会は11日、英国のロンドンで欧州などの海外投資家による日本証券市場への投資を呼び込むための日本証券サミットを開いた。英国の制度を手本に導入した少額投資非課税制度(日本版ISA)がリスク資金の供給で重要な役割を担っていることなどを紹介し、日本市場の魅力をアピールした。
サミットの開催は昨年のニューヨークに続いて今回で7回目。ロンドンでは3回目で、在英投資家ら300人近くが参加した。稲野和利会長は「日英の両国は相互に重要な投資先となっており、市場における存在感も大きい」と述べ、さらなる関係の強化を求めた。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の投資方針の見直しや、日本企業におけるコーポレートガバナンス(企業統治)改革への取り組みについて理解を促した。日本が国際金融センターとして発展するための課題についても討論した。