19日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点では1ドル=118円56~59銭近辺と、前日17時時点に比べ61銭の円高・ドル安で推移している。前日のニューヨーク市場では、米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を受けて早期の利上げ観測が後退し、円買い・ドル売りが増えた。19日の東京市場でも朝方はこの流れを引き継いで始まったが、日経平均株価が一時前日比100円超上昇し、14年9カ月ぶりの高値を付けたことで低金利通貨の円を買う動きが手控えられる場面があった。
11時すぎには改めてFOMC議事要旨の内容を蒸し返す取引で円買い・ドル売りが出て、一時118円42銭近辺の高値を付けた。118円60銭近辺では損失確定の円買い・ドル売り注文を巻き込んだようだ。
9~12時の円の安値は118円82銭近辺で、値幅は40銭程度だった。
円は対ユーロでも反発した。12時時点では1ユーロ=135円42~45銭近辺と、同29銭の円高・ユーロ安で推移している。午前を通じて方向感に乏しい展開が続いた。
ユーロは対ドルで続伸した。12時時点では1ユーロ=1.1421~24ドル近辺と、同0.0033ドルのユーロ高・ドル安で推移している。円の対ドル相場と同様に、FOMC議事要旨の内容を蒸し返す動きが出たため、ユーロは対ドルでの上昇幅をやや広げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕