大阪府は22日、政務活動費を私的に流用したとして、昨年辞職した朽原亮(くちはらまこと)・元共産党府議(56)を詐欺や虚偽有印公文書作成、偽造公文書行使の疑いで大阪府警に刑事告訴した。
朽原元府議は2011年度から5年間にわたり、自らが副委員長だった党東大阪地区委員会から受け取った白紙領収書に、印刷代や書籍代として上乗せした金額を記入。政活費約221万円を私的に流用したと認め、昨年11月4日に辞職した。白紙領収書を使った政活費は全額返還した。松井一郎知事は「返しただけで許していては納税者は納得しない」とし、刑事告訴する意向を示していた。
朽原氏は辞職前の会見で、住宅ローンの返済や国民年金保険料、飲食費などに使ったと説明した。