【NQNニューヨーク=川内資子】19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の3月物は前日比0.98ドル安の1バレル51.16ドルで取引を終えた。この日発表された週間の米石油在庫統計で原油在庫が前週比で市場予想を超えて増えるなど、先物には需給の緩みを意識した売りが優勢だった。朝方には49.15ドルと1週間ぶりに節目の50ドルを下回る場面があった。
一方で、在庫統計への警戒感から先回りした売りが広がっていたため、発表後は材料出尽くし感も浮上。取引終了にかけて買い戻しの勢いが増し、相場は次第に下げ幅を縮めた。
ガソリンは3営業日ぶりに反発し、ヒーティングオイルは反発した。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比7.4ドル高の1トロイオンス1207.6ドルで終えた。18日公表された1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ開始を急がないとの見方が広がった。緩和的な金融政策が長引くことで、金市場に資金が流入するとの観測から先物には買いが優勢となった。
銀とプラチナはともに3営業日ぶりに反発した。