【NQNニューヨーク=古江敦子】20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=119円00~10銭で取引を終えた。ユーロ圏財務相会合がギリシャ向け金融支援を4カ月延長することで合意した。米長期金利が上昇する場面で、日米金利差の拡大を背景とした円売り・ドル買いが出た。
ギリシャへの支援延長が決まったことで欧州金融システムの先行き不透明感がいったん後退した。米株式相場が上昇するなどリスク性の高い資産に資金を傾ける動きが広がり、ドルに対し金利水準が低い円には売りが出た。
来週にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、持ち高を調整する目的の円売り・ドル買いも見られたという。
円の安値は119円19銭、高値は118円30銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前日比25銭円安・ユーロ高の1ユーロ=135円40~50銭で取引を終えた。ギリシャへの支援延長の決定を背景に円売り・ユーロ買いが優勢になった。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発。前日比0.0015ドル高い・1ユーロ=1.1375~85ドルで終えた。ギリシャへの支援延長の決定を好感したユーロ買い・ドル売りが優勢だった。
ユーロの高値は1.1430ドル、安値は1.1278ドルだった。