【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)は20日、ブリュッセルで臨時のユーロ圏財務相会合を開き、今月末に期限を迎えるギリシャ向け金融支援の延長問題を協議した。EU外交筋は、事前に協議したギリシャとドイツ、欧州委員会(EUの行政執行機関)などの間で合意が成立したと明らかにした。財務相会合が支援延長で合意する可能性がでてきた。
ギリシャは支援がなくなれば3月中にも財政破綻する恐れがあり、ユーロ圏離脱の可能性も再び取りざたされていたが、回避される公算が高まった。
ギリシャのチプラス政権は、厳しい緊縮策を前提としてきた現行の支援枠組みの継続を拒否する考えを示してきたが、今週中が延長決定の最終期限とするEUの「最後通告」を受け、19日に6カ月間の支援延長を申請していた。