【NQNニューヨーク=大石祥代】20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比1.76ドル高の1バレル45.72ドルで取引を終えた。外国為替市場ではユーロなど主要通貨に対するドル高が一服した。ドル建てで取引される原油の割安感が増すとの見方から、先物にも買いが優勢となった。
米石油サービス大手のベーカー・ヒューズが20日発表した米国での石油やガス掘削装置(リグ)の稼働数は前週末から5%減った。15週続けての減少となったが、市場では減少率が予想と同程度だったとの見方が多く、相場の反応は限られた。
ガソリン、ヒーティングオイルも反発した。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比15.6ドル高の1トロイオンス1184.6ドルで終えた。一時は1187.4ドルと6日以来、2週ぶりの高値を付けた。外国為替市場でドル高の勢いが和らいだことを背景に、ドルの代替資産として逆の値動きをしやすい金には買いが入った。
銀、プラチナはともに続伸した。