大塚家具が27日、都内で開いた定時株主総会が終了した。焦点だったそれぞれの人事案を通すための委任状争奪戦について、大塚久美子社長側が提案した会社議案が議決権の61%を得て、賛成多数で可決された。現社長側に軍配が上がった。
株主総会は10時に始まり13時10分ごろに終わった。出席した株主は約200人と、例年の数十人と比べ多かった。
会社側による業績などの報告後、大塚勝久会長は自身を含む10人を取締役として選任する株主提案を示した。これまでの実績や会社に対する思い、増配や業績回復に向けた独自案を示した。
質疑応答では他の株主から、父娘の一連の騒動について「みっともない」「混乱が起きている会社の家具を買いたいと思うのか」などと厳しい質問が相次いだ。勝久会長の株主提案や考えに対する批判もあった。会場には怒声が響く場面もあった。
大塚久美子社長は時折涙を見せつつ、「率直に反省し信頼を取り戻していきたい。なんとか客の信頼を回復できるよう努力していきたい」などと質問に答えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕