山口俊一消費者相は7日の閣議後の記者会見で1日に始まった「機能性表示食品制度」への届け出がこれまで消費者庁に八十数件あったことを明らかにした。「期待が高いと感じている。国民の健康増進に役立つのでしっかりと運用できるよう注視したい」と述べた。
新制度では、食品が体にどのように良いかを国の許可なしで表示できる。届け出には臨床研究結果や論文など科学的根拠を消費者庁に提出する必要があり、届け出てから60日後に商品を販売できるようになる。
消費者庁は届け出を受理すれば、業者が提出した資料をホームページに公開する予定。まだ公開したケースはないが、山口消費者相は「届け出事項に抜け落ちがないか確認を鋭意行っており、近日中に届け出状況を公表したい」とした。〔共同〕