香川銀行、徳島銀行を傘下に持つトモニホールディングスと三菱UFJフィナンシャル・グループ系列で大阪が地盤の大正銀行は10日、経営統合に向けて協議を進めていくことで合意したと正式発表した。大正銀は2016年4月にトモニHDの傘下に入る。
同日、三菱東京UFJ銀行を含む3社で基本合意書を締結した。株式交換方式により大正銀をトモニHDの完全子会社とする予定。大正銀の商号は残し、トモニHDの傘下に3銀行がぶら下がる。株式の交換比率は9月の最終契約締結までに詰める。
トモニHDは2010年に香川銀と徳島銀が経営統合して発足した持ち株会社。大正銀は三菱UFJが株式の約25%を保有。大阪、兵庫、京都の3府県に26支店を展開しており、不動産関連融資に強みを持つ。両社の総資産を単純合算すると約3兆4千億円(14年末時点)。上場第二地銀グループで上位5行に迫る規模に拡大する。