24日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点は1ドル=119円53~56銭近辺と、前日17時時点に比べ34銭の円高・ドル安で推移している。米国の雇用や住宅関連指標が弱い結果となったことを受け、ドルが主要通貨に対し下落した前日の海外市場の流れを引き継いで始まった。
その後、119円台半ばでもみ合いの展開が続いた。日経平均株価が軟調に推移した場面では、投資家のリスク回避の姿勢が強まり円買い・ドル売りが入った。一方で、ドルの割安感を意識した円売り・ドル買いも出て、円は小幅な値動きが続いた。
10時前の中値決済では「輸出企業、輸入企業の売り買いが交錯した」(国内銀行)との観測があり、相場に方向感は出なかった。
9~12時の円の高値は119円44銭近辺、安値は119円62銭近辺で、値幅は18銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。12時時点は1ユーロ=129円04~07銭近辺と、同98銭の円安・ユーロ高で推移している。弱い米経済指標を手がかりにドルが売られた一方で、ギリシャの債務問題を巡る懸念が後退して対ドルでユーロが大幅に上昇した流れが、円の対ユーロ相場にも波及した。その後、調整目的のユーロ売りが出て、12時すぎに1ユーロ=128円95銭近辺と、下げ幅を縮小する場面があった。
ユーロは対ドルで反発した。12時時点は1ユーロ=1.0795~98ドル近辺と、同0.0112ドルのユーロ高・ドル安で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕