【NQNニューヨーク=横内理恵】14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の6月物は前日比0.62ドル安の1バレル59.88ドルで取引を終えた。原油需給が緩んだ状態が続くとの見方から売りが優勢となった。
前日発表された週間の米石油在庫統計では原油の在庫が前の週から減ったものの、在庫水準の高さが改めて意識された。5月に入り、相場が上昇基調を強めていたこともあって、ひとまず利益確定を目的とした売りも出た。
ガソリンやヒーティングオイルは、ともに3日続伸した。
ニューヨーク金先物相場は3日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比7.0ドル高の1トロイオンス1225.2ドルで取引を終えた。このところ米景気の回復の鈍さを示す経済指標の発表が続いたため、米国での緩和的な金融政策が長引き、金市場へ資金が流入しやすい状況が続くとの見方が相場を支えた。一時は1227.7ドルと2月17日以来およそほぼ3カ月ぶりの高値を付けた。
銀とプラチナは3日続伸した。