川崎市川崎区の簡易宿泊所火災を受けた特別立ち入り検査で、市消防局は21日までに、調査を終えた46棟のうち31棟が木造2階建てと届け出ながら事実上3階建てなど、火元の「吉田屋」と似た構造になっていたと明らかにした。
吉田屋は建築基準法に基づく建築確認申請で「木造2階建て」としていたが、3階建て以上の宿泊施設に義務付けられた「耐火建築物」に改めることを怠って木造のまま増築した疑いがあることが市への取材で分かっている。消防局などは今後、似た構造の宿泊所に違法性がないかどうか調べる。
消防局は22日に検査結果を取りまとめて発表するとしている。
立ち入り検査を始めた19日は17棟を調べ、9棟に、似たような構造が見つかっていた。〔共同〕