佐賀県白石町のＪＲ長崎本線肥前竜王駅で、特急列車同士が正面衝突を直前で回避したトラブルで、運輸安全委員会の鉄道事故調査官２人は23日、福岡市のＪＲ九州本社を訪れ、運転士と指令センターの指令員を聴取した。午後にも現地で調査する予定。

ＪＲ九州によると、長崎本線は大半が単線で、各駅に列車が擦れ違う待避線を設定。両特急は肥前竜王駅で擦れ違おうとし、先に上りが待避線に入り、下りが本線に入るのを待った。

しかし、その後、下りの運転士と指令センターの連絡不足が原因で、分岐点が待避線に進むようになったまま下りが進入、正面衝突する93メートル手前で緊急停止した。

トラブルは22日午後０時20分ごろ発生。けが人はなかった。〔共同〕