27日午前の東京外国為替市場で円相場は続落した。12時時点では1ドル=123円05~08銭近辺と前日17時時点に比べ53銭の円安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場で1ドル=123円33銭近辺と、一時、2007年7月10日以来、約7年10カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた流れを引き継いで始まった。朝方の東京市場では、米国の年内利上げが再び意識され、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが進んだ。実需勢の月末決済にからむ取引が一巡した後はもみ合いとなった。
ただ、東京市場の時間帯では目新しい材料に乏しく、利益確定や実需勢の円買い・ドル売りも出た。
9~12時の円の安値は123円31銭近辺、高値は122円96銭近辺で、値幅は35銭程度だった。
円は対ユーロで続落した。12時時点では1ユーロ=133円84~88銭近辺と同30銭の円安・ユーロ高水準で推移している。新規の材料がなく、小動きとなっている。
ユーロは対ドルで続落した。12時時点では1ユーロ=1.0875~78ドル近辺と同0.0024ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場でギリシャの金融支援を巡る警戒感などからユーロ売り・ドル買いが優勢となった流れを引き継いだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕